【所沢市】西所沢駅から徒歩2分の私設図書館。誰でも気軽に立ち寄れるコミュニティスペース「シン図書館」に行ってきました
西所沢駅から徒歩2分ほどの所にある小さな文化拠点「きちじょう荘」。ガラスのドアには2階の見取り図が描かれています。
築50年以上というきちじょう荘の階段は、昭和の香りが漂っていて「こんな階段あったなぁ。」と筆者のように一定の年齢以上の人は懐かしさを味わうことが出来ますよ。
この階段を上がってすぐの左手には、以前に訪問した土曜のみオープンしている古書店「サタデーブックス」があります。
サタデーブックスのお隣には、あのインフラスタンドの芸術的な公衆トイレを設計された「シン設計室」があり、そのシン設計室が運営されている私設図書館がこちらの「シン図書館」です。
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館長であり建築家の高橋 真理奈氏が私設図書館を作ろうとされた経緯がとっても興味深い! 生まれも育ちも所沢なのに「地元である所沢のことは好きではなく、むしろダサいとまで思っていました。」と、遠回しな表現ではなくきっぱりとおっしゃる高橋氏。
建築設計のお仕事に就かれ、ご自身の設計事務所を開くときに「所沢は好きではない」という理由で東京で開業していいのだろうか? 技術や知識を身につけていながら所沢に対して何もアクションを起こさないままでいいのか? と考えられたそうです。
複雑な思いを抱き続けるよりも建築家としての活動を所沢で始めることに意義がある、そして所沢で開業するなら、地域の人が集える場所、高橋氏自身が市井を身近で感じられる場所、誰もが「居る」ことができる場所、を作りたいと考えられ、私設の「シン図書館」が誕生しました。
シン図書館は高橋氏の蔵書をみんなの共有財産にする、という目的も持ち合わせた場所なので、リラックスして使用できるよう軽飲食OKとなっています。善意には善意で応えるべく、本はもちろん、空間もきれいなまま使用するようにしたいですね。
飾り気がない高橋氏のお話はストレートに思いが伝わってきます。そんな彼女の蔵書が並ぶシン図書館。本を借りる期間が自己申告、というのもこの図書館らしいステキなシステムです。
シン図書館についてはきちじょう荘公式サイト内でも詳しく案内されています⇒ きちじょう荘 シン図書館(外部サイト)
シン図書館↓