小手指駅南口から徒歩10分の場所にある、所沢で一番古いと言われる焼きだんご屋「山口屋だんご店」。

今日も名物おばあちゃんがうちわをぱたぱたしていて、幟よりも先に醤油の香ばしい匂いでお店の場所がわかります。

「女将さん」や「店主さん」ではなく、いつものように、みんなのように、あえて「おばあちゃん」と呼ばせて頂きます。

注文してから炭火で焼いてくれます。

息を切らして「ちょうど焼けたとこ、なんてないよね。注文してからの焼きだもんね。」といかにも常連さん、いかにも急いでいる風の方がいらしたので、「本数に問題なければどうぞ。」と先を譲ると、おばあちゃんも常連さんもこちらが恐縮するほど喜んでくれました。

細い竹串を3本、指の間に挟んで同時に返すのって見た目よりずっと難しいんです。「一度体験したことがあるんですが、私は結局1本ずつしかできなかったんです。」と言うと、

「きゃははは。だってあたし、もう60年焼いてるからね。きゃははは。」と、何とも言えない可愛い笑い声をあげ「お店も100年経つからね～。1日でも長生きしてみんなにおだんご食べてもらいたいよ～。」との嬉しい言葉に、おだんご待ちのお客みんなが「そうだよ、頼むよ。」「おばあちゃんの焼いてる姿も好き～。」「これからもよろしくね～。」と口々に応えていました。

創業は1906年(明治39年)なので、本当は100年どころじゃない老舗店です。

素朴でありながらお醤油の深みを感じられる、山口屋だんご店のおばあちゃんが焼く所沢の名物だんご。お腹も気分もほっこりしますよ♪

山口屋だんご店↓

前の記事へ

記事一覧へ

次の記事へ