【所沢市】所沢最古の料亭「割烹美好」。フォール大佐が愛したカツレツは100年経った今も愛され続けています。
有楽町にある「割烹美好」は140年近く続く創業明治15年の割烹料亭です。
大正に移り、航空先進国だったフランスから航空技術指導のため来日していたフォール大佐をはじめとする将校たちが、所沢で唯一の西洋料理店だった美好軒(後の割烹美好)を御用達の料亭として通っていたという歴史があります。
中庭を眺めながら食事ができるテーブル席は既に予約が入っていたため、小上がりの個室に案内されました。
個室のお座敷から見える前栽も風情があっていいですね。
座布団の下に厚めのクッションが敷かれていていました。ほんの少し腰を高くして座るだけで足がとっても楽! テーブルもその分少し高く調整されていました。こんなところにも気配りがなされているんですね。
広いテーブルを2人で使わせてもらっていたら「空間が多すぎて寂しい感じなので…。」とこんな素敵な飾り置物を持ってきてくれました。
そんなことを考えたこともなかったので、目で楽しむ食事とはお料理だけでなくて空間そのものも含めてのことなのだと、教えられたような気がします。
こちらの料亭内での食事は初めてだったので、やはりここは一番の看板メニュー「フォールカツレツセット」を頂きました。
【所沢市】かのフォール大佐が足繁く通ったという創業明治15年 ” 割烹 美好 ” はテイクアウトのお弁当もひと味違います!
サックリ食感に仕上げたふんわりと柔らかいヒレ肉のカツレツに特製ソースをかけた美好のカツレツ。フォール大佐が足繁く通って愛したこの味を、100年以上もの時を経て同じ料亭で頂けるなんて、感慨深いですね。
個室での食事の後、中庭に出させてもらいました。離れの個室やこの素晴らしい庭を一望できる2階のお座敷もあるそうです。
歴史ある格式高い料亭ではありますが、女将を始めお店の方々は皆さんとても気さくでさりげなく心地良いサービスを提供してくれるので、肩ひじ張らずに純粋に美味しいお料理を楽しめますよ。