【所沢市】車返しの伝承が残る来迎寺の阿弥陀様が、新たに所沢市有形文化財に指定されました!
鎌倉時代に創建されたと考えられている歴史ある曹洞宗系のお寺 ”来迎寺” 。下山口駅を出てすぐ、1~2分でこの参道入口があります。
奥州の武士 藤原秀衡が守本尊としていた運慶作の阿弥陀三尊を、源頼朝の命で譲渡させられることとなったけれど、鎌倉への搬送途中、東京都府中市で急に阿弥陀様を乗せた車が動かなくなったためやむなく引き返し、阿弥陀様に導かれて山口堀之内村の小さなお堂にお運びした…という伝承が、ここ来迎寺に残っています。
山門は通常閉じられていますが、あらかじめ連絡をしてご住職がいらっしゃる時であれば先日所沢市の有形文化財に指定された”車返しの弥陀”とも呼ばれる「三尊阿弥陀如来様」も拝観できるとのことです。
所沢市HP⇒「所沢市文化財に2件の新指定!」
実際に筆者も市の広報でこちらの阿弥陀さまのことを知り、拝観するにはどうしたらよいか所沢市文化財保護課に尋ねたことで、この拝観がかないました。
凛とした清らかな本堂の中で掌を合わせると心身が心地よく引きしまります。
阿弥陀如来様、両脇におられる観音様が少し前かがみになっていらっしゃるのは、今まさに目の前に居る者を救おうとされているからなのだそう。
慈悲深さは眼差しだけでなく全身で表されているのだと初めて知りました。
時代劇や歴史小説などに出てくる”江戸名所図会”にもある来迎寺、霊験あらたかな阿弥陀様、まさに所沢の財ですね。
来迎寺↓