【所沢市】中富のもう一つの「神明社」と「いも神社」に行ってきました!
所沢中心部の総鎮守で航空関係者も訪れることでも知られている宮本町の「神明社」は有名ですが、所沢には他にも「神明社」があることはあまり知られていません。中富にある「神明社」もその一つで、本殿左奥には摂末社として全国でも珍しい「いも神社」に甘藷乃神(いものかみ)が祀られています。「神明社」のHPによると、2006年に出来たばかりの「いも神社」はこの枯れた土地にサツマイモの栽培を伝え土地を潤すことに尽力した吉田弥右衛門さん(南永井の名主)と甘藷先生(青木昆陽)を「甘藷乃神」としてお祀りしています。
境内の「サツマイモを抱いた狛犬」と「撫でいも」は、東京オリンピックの聖火台を制作された故鈴木文吾先生が監修、制作されたものだそうです。
中富の「神明社」は元禄の頃、当時の川越城主の柳沢吉保の命で始まった三富地区の開墾の折、一寺一社の制にしたがって「多聞院」と「毘沙門社」が創建され、その後に境内に勧請したのが起源だそうです。
隣接の「多聞院」と「神明社」は開墾の苦労と夏の干ばつによる被害と戦う農民たちの心の拠り所だったようです。今では1月1日・2日の初詣の際、豊作の年は、地元の農家の方の奉納により5台の石焼き芋の釜で参拝者に2,000本の焼き芋を無料で振る舞うまでになったそうです。
「神明社」は天照大神を祀る「武蔵の国のお伊勢様」です。宮本町の「神明社」が商人・町人の総鎮守なら、中富の「神明社」は農民の総鎮守と言ったところでしょうか。今では「川越いも」の本場となったこの地の農家の信仰を集めています。
徐々に深まる秋と共に、本格化するサツマイモシーズンに中富の「神明社」と「いも神社」に訪れてみてはいかがでしょうか?
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