所沢には多くの歴史あるお店が現存していますが、ここ「東京堂時計店」もその１つ。古き良き時代にタイムスリップしたような素敵な外観で、創業はなんと明治25年（1892年）です。

もうすぐ創業から130年経とうかという所沢で最も古い時計店です。置き看板も年季が入っていてお店の歴史を感じますね。

店内に一歩足を踏み入れると、ちょっとした博物館を思わせる壁一面に並んだ数々の時計が、耳心地の良い音をたてて時を刻んでいます。お客様からの預かりものもあるそうで、童謡の「大きな古時計」が頭の中でリフレインしました。

メーカーなどではいくつかのパターンにはめ込んだ形での修理が増えてきた中で、東京堂時計店では１つ１つの時計に必要な、あるいは持ち主の意向に応じてピンポイントで修理してもらえます。

このような技術をもつ方がどんどん減ってきているそうで、ここ東京堂時計店には大切な古時計などの修理やメンテナンスの依頼が全国から舞い込んできます。

店主さんのブログのタイトルが東京堂時計店のすべてを物語っていますね。⇒「古時計修理人　時計を愛する時計屋です」

写真右上に写っているのが創業時の看板。素晴らしくかっこいいですよね。ハイセンスな感性が看板からもうかがえます。

今では修理やメンテナンスの依頼の方が多いそうですが、もちろん販売もされています。お店に無い時計は取り寄せという形で購入することもできますよ。

出入口の横にこんなお知らせが貼られていました。QRコードを読み込んで見たところ、手作りが好きな方々が自信作を持ち寄って年に2回開催される「1日だけの雑貨屋さん」の案内でした。

東京堂時計店店主さんの奥様の作品もあるそうで、時計に関することを話されている時の確固たる信念を感じさせる表情とは違い、「これもちょっと宣伝してもらえますか？」なんて照れくさそうにおっしゃる様子がとても素敵でした。

ご夫婦揃って「手仕事」に秀でていらっしゃるなんて羨ましいですね。

「大切な時計だけど修理は無理と言われた」「動かないけど思い出としてとってある」というような時計があったら是非一度、東京堂時計店に相談されてみてはいかがでしょうか。

東京堂時計店↓

一日だけの雑貨屋さんが開催される「sewing room ao」↓

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