【所沢市】明治天皇がお泊りになられた行在所がこんな近くに?しかも当時のものが数多く現存しています。
明治16年4月、明治天皇が近衛兵の演習天覧のため飯能へ行幸の際に往路に一泊、復路一泊の計2泊、所沢の有力者である齊藤与惣次家にお泊りになられました。
表門(上の写真)や中門(下の写真)を新しくし、障子・襖・畳などを新調したり掛け軸やら器やらを借用して用意したり・・・。天皇がお泊りになるのですから、さぞかし町中大変な騒ぎだったことと想像できます。
ここで御料馬車を降りられてこの中門から入られたそうです。同じ門をくぐるのかと思うと畏れ多いような、歴史を身近に感じるような感慨を覚えます。
ここが実際に行在所として使われた8畳間。左側にある布は、当日屋敷の周囲を張り巡らした麻布の幕。今では色が褪せていますが当時は青紫だったそうです。
座卓の上には御下賜品として下付された三つ組木盃が置かれています。
左の漢詩屏風、中央ののぼり旗は、かの有名な勝海舟の書。そして右にあるのが”幕末の三舟”書の掛け軸。上段”鍾馗”が勝海舟書、中段”幟”が山岡鉄舟書、下段”鯉”が山岡鉄舟書。こんな歴史的価値の高いものが所沢に残っているのですね。
明治天皇行在所の見学は毎月第4金曜日に行われています。ただし参加人数などによって中止になることもあり、前週金曜までの電話申込みが必要となっています。詳しくは所沢市ホームページ「明治天皇行在所跡見学会」でご確認くださいね。
明治天皇行在所↓
(ちゃちゃぽーや)